MEDICAL INFORMATION
大泉中央クリニックでは、在宅の緩和医療から現在の治療法、新薬についてまで、どんなことでもサポートさせていただいております。
院長の砂村は、元東北大学消化器外科助教授として
手術(拡大手術を含む)
抗癌剤治療
放射線療法
免疫療法
緩和医療
に携わってきました。
現在も、東京医大八王子医療センター消化器外科・移植外科の兼任教授として新しい治療薬の開発や唾液を用いた癌の診断開発などに取り組んでいます。
どんなことでも構いません、お気軽にご相談ください。
地域の癌家庭医としてお役に立てればと考えています。
日本消化器外科学会専門医・指導医・評議員
癌は遺伝子の病気です。遺伝子とは生物の体を作る設計図のことです。
例えばビルを建てる時には設計図をまず作製しますが、設計図に欠落や誤りがあると予定通りのビルが完成しません。
部屋の電気配線が違ってある部屋の電気が点かないような場合には比較的大きな問題にはなりません。
しかし、建物を支える柱の強度に問題があれば地震でビルが倒れてしまうかもしれません。
癌は細胞の設計図の大切な部分に異常があると発生します。
癌人体の細胞の多くは増殖したり死滅したり、さらには分化したりしています。手を切っても傷が治るのは細胞の機能によります。
もし、増殖をコントロールする部分や死滅をコントロールする部分の設計図が壊れるとどのようなことになるでしょう。
アクセルとブレーキが壊れたような車をイメージしてみてください。そのようなコントロールできない車が癌です。
生まれつき遺伝子に異常がある場合もありますが、多くの場合には遺伝子が外部からの刺激により傷つき、異常が生じると考えられています。放射線や化学物質、身近な所ではタバコやダイオキシン、アスベストなどが代表的な原因です。
癌の患者数は増加の一途です。
昭和35年に癌が脳血管疾患に次いで死因の第二位を、昭和56年に第一位を初めて占めるようになりました。
それ以降、癌が日本人の死因の第一位を占めています。最近の1年間の死亡者数を見てみますと、三人に一人以上が癌で亡くなっています。
癌の予防というと、早期発見・早期治療を連想される方が多いのですが、早期発見・早期治療では癌の発生を少なくすることには繋がりません。
癌という疾病の発生を少なくすることを癌の第一次予防、早期発見・早期治療による癌死亡の予防を癌の第二次予防と区別しています。
また最近では、癌に罹って治癒した人が再発しないように心がけることを癌の第三次予防と言っています。
癌の第一次予防を考えるとき、まず考えられる方法は、タバコを吸わない、あるいは発癌性が疑われる物質を食品添加物として使わないなど、癌の原因物質を我々の生活環境からできるだけ取り除く方法です。