MEDICAL INFORMATION
経鼻内視鏡とは、鼻から極細径の内視鏡を入れて行う胃カメラ検査のことです。
胃カメラの最中に「オエッ」となることがありますが、これは舌の付け根の舌根という部分に内視鏡が触れることでおこる咽頭反射が原因です。
経鼻胃内視鏡では、鼻から挿入した内視鏡は鼻腔を通って食道に入っていきます。
スコープが舌根に触れることがないので咽頭反射はほとんどありません。そのため吐き気をほとんど感じることなく検査を受けられます。
検査前に鼻腔の麻酔を行いますので、鼻の痛みはほとんどありません。
内視鏡が舌根部を圧迫しないので、のどを通過する時の”オエッ”となる反射が非常に少なく楽に検査が受けられます。
検査中に会話ができますのでモニターを見ながら質問ができるなど安全で納得のいく検査が可能です。
モニターで、胃の中の様子をご確認いただきながら検査を受けられます。
当クリニックでは経鼻内視鏡を導入しています。
これまでの経鼻内視鏡は、「解像度が悪い」「画面が暗い」など欠点がありましたが、当クリニックが導入している新型の経鼻内視鏡はこれらの欠点を改善した機種です。
つまり従来より精密な検査が可能となります。
逆流性食道炎とは、いわゆる「むねやけ」と呼ばれるものです。
主な症状は以下のようなものです。
喉に痛みがあったり、喉がいがいがして声がかすれることがある
胃がもたれている
げっぷがよく出たり、口まで酸っぱい液がこみ上げてくる
咳がよく出る
油っぽいものを良く食べる方、過食の方、ストレスの多い方、太っている方、高齢で腰の曲がった方、もし、以上の症状がある方は一度診察にいらっしゃることをおすすめします。
ポリープとは、大腸壁または直腸壁からの組織が増殖して腸管内にいぼ状に飛び出したもので、良性と悪性があります。
大きさはさまざまで、大きなポリープほどがんになるリスクが高いといわれています。
大腸ポリープは大腸がんに進行する可能性があります。
血の混じった便が出る、おなかが張る、下痢、便秘などの初期症状がありましたら、お早めにご相談ください。
大腸ポリープの原因は遺伝子によるものと言われていますので、ご家族に大腸ポリープを発症した方がいらっしゃる場合はご注意ください。
また、後天的なものとしては、食生活が挙げられます。
動物性脂肪や砂糖の摂り過ぎ、食物繊維の不足といった食生活の偏りから大腸ポリープを発症することもあります。
内視鏡にて前ガン病変であるポリープを切除することで大腸ガンを予防できます。
ピロリ菌の感染率は衛生環境と相関すると指摘され、60代以上の日本人の60%以上がピロリ菌に感染しているといわれています。
ピロリ菌の感染経路はまだはっきり解明されていませんが、経口感染が主な経路と考えられています。
上下水道が整備されていないような地域や国では感染率が高く、先進国の中では日本は際立って高い感染率です。
しかし、衛生状態が改善された今日、若い世代の感染率は急速に低下しています。
また感染していても、消化性潰瘍がかならず発症するとは限りません。
ピロリ菌の検査方法
内視鏡を使わない方法
ピロリ菌を見つける検査には大きく分けて内視鏡を使わない方法と、内視鏡を使う方法があります。
内視鏡を使わない検査方法は、何より内視鏡検査を受けずに済むという大きなメリットがあります。
尿素呼気試験法 | 診断薬を服用し、服用前後の呼気を集めて診断します。 最も精度の高い診断法です。 簡単に行える方法で、感染診断前と除菌療法後4週以降の除菌判定検査に推奨されています。 |
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抗体法 | ヒトはピロリ菌に感染すると、抵抗力として菌に対する抗体をつくります。 血液中や尿中などに存在するこの抗体の有無を調べる方法です。 血液や尿などを用いて、その抗体を測定する方法です。 |
抗原法 | 糞便中のピロリ菌の抗原の有無を調べる方法です。 |
内視鏡を使う方法
内視鏡検査では、胃炎や潰瘍などの病気があるかどうかを直接観察して調べますが、それと同時に、胃粘膜を少し採取しそれを使って検査する方法です。
培養法 | 胃の粘膜を採取してすりつぶし、それをピロリ菌の発育環境下で5~7日培養して判定します。 |
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迅速ウレアーゼ法 | ピロリ菌が持っているウレアーゼという、尿素を分解する酵素の活性を利用して調べる方法です。 採取した粘膜を特殊な反応液に添加し、反応液の色の変化でピロリ菌の有無を判定します。 |
組織鏡検法 | 胃の粘膜の組織標本に特殊な染色をしてピロリ菌を顕微鏡で探す組織診断方法です。 |